大阪の公立小学校・中学校でスマホ持込みを容認

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大阪府教育庁は2019年02月18日に公立小学校・中学校の児童、生徒が平成31年度よりスマホや携帯電話の持ち込みを認めるガイドラインの素案を各市町村の教育委員会に示しました。

都道府県、政令市レベルで公立小学校・中学校の生徒にスマホや携帯電話の持ち込みを容認するのは日本で初めてです。

スマホ・携帯電話の持込みガイドラインと心配点

スマホ持込みガイドライン

以下が生徒がスマホや携帯電話の持ち込むことができるガイドラインとなりますが、2018年06月の大阪府北部地震で、子どもの安否確認のため保護者から見直しを求める意見が出ていたことが、公立小学校・中学校でもスマホを持ち込みを容認する流れとなっています。

<スマホ持ち込みガイドライン>
「登下校時や校内ではスマホをかばんに入れて使わない」
「ルールに従わない場合は学校がスマホを預かり保護者に返す」
「使えるのは災害が発生し学校が許可した場合や登下校中の緊急時」
「スマホを学校へ持たせるかどうかは保護者が判断する」

「スマホ持ち込み容認」だけを見ると、公立小学校・中学校の生徒からは喜びの声が聞こえてきそうですが、緊急時のみなので、それ以外は学校内では使うことはできません。ただ下校時は隠れて使ってる姿が目に浮かびます。

学校へスマホを持込む際の心配点

「登下校時や校内ではかばんに入れ使わない」というルールですが、このルールだと先生のほうも「壊れた、失くなった」というのが出てくる可能性があるので不安ではないかと思います。

スマホは高額なだけでなく、当然かなり重要な個人情報も含まれていますので、上履きや筆箱が失くなったレベルの話ではありません。

緊急時の連絡手段が目的であるなら、手間がかかるかもしれませんが、登校時に「学校側で一括管理」のほうが安全です。

専門家や市町村教委の意見を踏まえて修正をして正式には3月末に公立小学校・中学校のスマホ持込み容認のガイドラインが決まります。

公立学校は「学校に関係ないものは持込まない」が原則なので、スマホ持込は非常に難しい面がありますが、近年、大きな災害が多いので公立学校でも緊急連絡手段は必要なことです。

そのため都道府県、政令市レベルで初めての「スマホ持込み容認」が良い方向へ向かえば良いと思います。